活動紹介
設立の背景について
現在社会において、地震・津波・噴火・洪水・土石流・大規模火災・テロ等の相次ぐ自然災害・異常気象及び事件等に遭遇したとき、もっとも確実な避難方法は徒歩であり、特に足元を守る靴の役割が重要となります。しかし、女性のパンプスやハイヒールは災害に弱く女性の避難を遅らせ女性を災害弱者にする恐れがあります。靴は伝統的な性差別の象徴で、男性女性共通デザインで履くことができ、軽量で日常的に使用することが可能でさらに滑りにくく、クギやガラス片もしくはコンクリート片等の踏み抜き防止効果があり、耐久性と防災減災機能が備わった手頃な価格の靴で、軽量で日常的に履くことができ、同時に労災の対象にもなる靴を実現したいという願いから開発に着手しました。疲れにくく職場でのストレスを軽減するとともに、人混みの中ではつま先を保護しつつデザイン性と快適性も兼ね備え、働く世代の健康づくりもできる“企業向けの多機能”なビジネスシューズとして、開発・普及を目標に各分野の著名人や女性会員を中心に活動の場を広げています。
性差別撤廃の活動を行います
通勤の往復時も“労災”と見なされる時代に、パンプスやハイヒールで通勤したり、就業することで女性の健康やストレスに悪影響をもたらす可能性について関心を持つと共に、企業等にこうした働く女性の環境改善を提案します。職場において働く女性だけが、履きにくく、脱げやすいなど、災害発生時にはすみやかな避難ができない可能性があるパンプスやハイヒール等を履くことを企業側が求めることは男女共同参画社会基本法に反する「性差別」です。防災減災機能と健康靴の機能を有する性差別のおそれがない男女同一デザインの男女平等・男女共同参画・働き方改革の時代に対応した新分野のビジネスシューズに関する技術開発や“新たな基準づくり”により、国内の靴産業の活性化や国内での「ものづくり」を活性化すると共に災害や労災に備えることを目指します。2020年の東京オリンピックでは、IOCよりあらゆる性差別や性的マイノリティー(LGBT)の人々に対する差別の撤廃を求めています。わが国ではすでに、男性同士・女性同士の入籍が認められ、性別の入れ替わり等が認められる時代ですので、LGBTの人格を有する人々に対して「女性は職場で女性らしくハイヒールやパンプスを履き、スカートを着用し、お化粧すること」を暗黙の「職場のドレスコード」とすることは「性差別」であり、上記のLGBTの人格を有する人々に対して「男性は男性らしい服装で男性らしい靴を履くこと」を暗黙の「職場のドレスコード」とすることは「二重の性差別」になります。男性・女性・LGBTの人々が性差別を意識することなく職場で履くことができ、防災減災と働きながらの健康づくりと労災にも備えることができるジェンダーフリーの靴の開発と普及・啓蒙を行って参ります。
新たな規格づくりと救助のトリアージュ
DPDP普及協会は独自の規格を提案していきます。
例えば、JIS規格・JSAA規格等の安全靴は作業中のケガを防ぐ目的の靴であり、日常的な履物としては重く災害発生時に迅速な避難が困難になります。防災減災健康靴は、すでに取得している登録商標や登録済みの知的財産権に基づき、新たな基準や規格づくりを行い日常的に使用できる多機能なビジネスシューズに関する技術の普及を行っていきます。災害発生時に無防備な状態に置かれた女性を見知らぬ男性が救助に当たることは女性に恐怖心を与えます。このため、女性の視点で女性の立場から防災減災ついて学び、災害発生時には女性が女性を助け守ることが女性の活躍を応援することにもつながります。また、女性が女性の視点から子供や高齢者を守ることの重要性についても啓蒙・啓発が必要です。災害や重大事故が発生した際に救助の順位を決める「トリアージュ」が導入されますが、今後はより危機的状況にある被災者から優先的に救助する「人命救助のトリアージュ」の導入が必要となります。
女性や災害といった現実的なテーマに寄り添いながら、多くの人が活躍できる社会を目指して参ります。